企業研修に見る「文化」と「学び方」の違い
学習や研修のスタイルって、国や文化によってけっこう違うんですよね。
その違いを理解することは、効果的な教材を作る上で欠かせません。
私は今カナダにいますが、日本ではまだ対面式の研修が主流だと感じます。
新入社員と教育係の関係性を大切にし、「直接教える・一緒に体験する」スタイルが根付いています。
もちろんカナダにも対面研修はありますが、リモートワークやハイブリッド勤務の普及もあり、オンライン研修が急速に一般化しています。
日加の対照的な文化:「島」と「ブース」が生む学び
両国で研修スタイルが異なる背景には、職場文化が深く関係しています。
日本の「島」と“監視し合う空気”が生む学び
日本には「先輩・後輩」文化が強く、「上を見て学ぶ」スタイルが自然と浸透しています。
そして個人的な見解ですが、日本には少し “監視し合う空気” があるように感じます。
オフィスの席も「島」型で、お互いが見える配置が多いですよね。
この環境は、教育係によるきめ細やかなフォローがしやすく、学習者が孤立しにくいというメリットがあります。
カナダの「ブース」と「自律」が生む学び
一方カナダはオフィスが ブース型 で、良くも悪くも「各自で頑張って」という雰囲気。
物理的にも心理的にも距離があるぶん、自律した学び方が受け入れられやすいのだと思います。
またカナダは国土が広いこともあり、通信教育やオンライン学習が昔から普及していました。
スマホも Zoom もない時代から、100%オンラインのプログラムが普通に存在していたんです。
(私も昔は課題を郵送したり、ディスカッション用の電話番号にかけて議論していました。
ある日電話を「ミュート」にしたつもりがなってなくて、気付かずに鼻を思いっきりかんでしまい、インストラクターに「誰かわからないけど大丈夫?」と言われたこともあります(笑)。)
こうした背景から、カナダでは「オンラインで学ぶ」ことに抵抗が少なく、むしろ自分のペースで進めたいというニーズが強いと感じます。
国ごとの学び方を教材設計に活かす
文化や環境の違いは、教材づくりに直接反映できます。
例えば学習者にとって最適なプログラムを設計するために、同期型(Synchronous)と非同期型(Asynchronous)を使い分けます。
| 対象国 | 文化・学習ニーズ | 教材設計の方向性(Instructional Design) |
| 日本 | 教育係によるフォローが前提。孤立を避けたい | 自分で進められる内容はオンライン(Asynchronous)で提供。対話や質問の機会を意識し、Synchronous(例:ライブQ&A、Zoomグループワーク)を入れると安心感が生まれる。 |
| カナダ | 自分のペースで進めたい、自律学習志向が強い | 必要に応じてSynchronous(ライブ)でのウェビナーなども取り入れるが、基本は自己完結型 + 任意参加ディスカッション。国内に時差があるため Asynchronous(オンデマンド動画、課題提出)が好まれる。 |
文化背景を意識して設計することで、学習者に寄り添った、より学びやすいプログラムが実現できます。
まとめ:インストラクショナルデザイナーとしての強み
文化や環境の違いを理解して教材を設計することは、
私のインストラクショナルデザイナーとしての強みのひとつです。
これからも「学習者にとってわかりやすい教材」を最優先に、
効果的で続けやすい学びの形を追求していきたいと思います。
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